
平成27年4月1日に平成28年6月実施分から日商簿記2級の出題範囲が大幅に変更される旨の発表がありました。
今後、日商簿記2級はどのように変わるのでしょうか?具体的な変更点と対策法について検討することにいたしましょう。
日商簿記2級試験の出題区分は平成28~30年度の各年度ごとに変更
日商簿記2級試験範囲の何がどのように変わるのかについては、『平成28年度以降の簿記検定試験出題区分表の改定等について』にて詳しく解説されています。
(※商工会議所 出題区分の変更に関してはコチラから≫)
日商簿記2級の商業簿記についての出題範囲変更です。工業簿記については従来通りの出題となりそうです。
出題範囲から外れる内容
- 社債
- 特殊商品売買(予約販売、未着品、委託買付・受託買付、委託販売・受託販売、割賦販売、試用販売)
- 繰延資産(資産処理)
- 本支店会計(期末日 未達取引、内部利益)
- 評価勘定法・対象勘定法(手形の裏書・割引)
- 大陸式決算法
- 特殊仕訳帳
- 手形(為替手形・荷為替手形・割引手形の保証、裏書手形の保証)
新たに2級出題範囲に追加される内容
- 売上原価対立法
- クレジット売掛金
- 電子記録債権(債務)
- 個別評価と一括評価
- 各種引当金
- 固定資産の割賦購入
- ソフトウェア(自社利用)
- 有価証券の分類と評価
- 株主資本の計数変動
- 資本余剰金からの配当
- 売上の計上基準
- サービス業の処理
「新たに2級出題範囲に追加される内容」については、上記はひとまず平成28年度実施分に反映される変更点であり、今後、平成29年度、30年度にはまた試験範囲の拡大が予定されました。
今回の日商簿記2級試験範囲について、大きく変わるのは「これまで1級で出題されていた内容の一部が追加される」ことです。この変更により、日商簿記2級の難易度上昇はもはや不可避であると言えるでしょう。
平成28年度から3年間の試験対策は専門の対策講座の活用がおすすめ
日商簿記2級試験が今後変わることを受け、受験生側は新傾向に合わせた試験対策をしていかなければなりません。既存の教材で対策をする、独学で傾向を把握する等のやり方で戦えるものではないのです。
そうなると、やはりここは簿記試験を専門にしている資格予備校の力を借りるのが得策であると言えましょう。少なくとも、出題範囲の変更が追加されていく平成28~30年度にかけての本試験を受験される皆さんは、講座を活用するのがお勧めです。
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