
学習のスタート時期
ところで、これから簿記1級に独学で挑戦しようという皆さんは、いつの試験をターゲットに学習をスタートしようとしているでしょうか?
簿記1級は例年6月と11月に試験が行われていますが、ひょっとして「3か月後の試験に間に合わせよう」などと無謀なことを目論んではいないでしょうか?
ここでは、簿記1級合格に必要な学習期間をテーマに、「適切な学習のスタート時期」について考えてみたいと思います。
適切な学習時間を設けよう
簿記1級に独学であれ予備校利用であれ、挑戦する場合には、少なくとも「半年~1年」程度は学習期間を設けるのが一般的です。もちろん、知識レベルとしては「簿記2級程度」をすでに有していることが条件です。
ネットなどではしばしば「こんなに短期で合格出来た!」等と謳う情報サイトを見かけることがありますが、これはフィクションか、もしくは一部の例外的な受験生のお話。
簿記についてある程度の知識を持っている受験生であっても、しっかりと時間をかけて勉強しなければならないのです。
皆さんが本サイトを訪れている今、次回の試験日までにあとどれくらいの期間が残されているのか考えてみましょう。いずれの方も、おそらく1回、もしくは2回は実施回を見送ってから挑戦できる様、スケジュールを組むのが最適であると思います。
目標としては、「一年後の今日の直近試験日」に向けて取り組むのが妥当でしょう。
1級はさらに時間が必要
加えて、簿記1級に独学で挑戦する場合には、さらに時間を要するケースがほとんどであることにも触れておきたいと思います。
学習スケジュールや教材選びなど、学習開始以前の段階からすべてを自分自身で段取りし、実際に勉強を進めていかなければならない方の場合、簿記1級合格までに2~3年かかってしまうことも珍しくありません。
よほど時間にゆとりのある受験生であれば「時間をかけて」も良いのかもしれませんが、多くの場合、そうとは言えないと思います。
「早期に資格取得して、仕事に活かしたい」という方にとって、簿記1級に独学で臨むことはあまりオススメ出来ません。