
簿記の学習ポイント(日商簿記3級)
さてこのページからは、簿記の知りたい「試験編」です。
まずは日商簿記の3級ではどんなことを勉強するのか概観してみましょう。
みなさんに安心していただくために、最初にお話ししておくことがあります。それは簿記の試験はとても対策が立てやすい試験だということです。なぜかというと、毎回ほぼ出題パターンが決まっているからです。以下日商簿記3級の出題範囲を記します。
日商簿記3級の出題範囲と得点配分
|
出題内容 |
得点配分 |
---|---|---|
第1問 |
仕訳問題 |
20点 |
第2問 |
帳簿記入問題 |
8~12点 |
第3問 |
試算表作成問題 |
28~32点 |
第4問 |
伝票記入/決算仕訳訂正問題 |
8~12点 |
第5問 |
貸借対照表 /損益計算書/精算表作成問題 |
28~32点 |
このよう得点配分もほぼ固定されています。簿記検定には満点の70%以上の正解で必ず合格できますので、どの「問い」で何点を目標にすれば合格になるか、試験準備中のシミュレーションも立てやすくて助かります。
そして簿記3級検定は、簿記の基本がわかっていれば、容易に解ける問題がたくさんあります。そして「簿記の基本」は2つのことに集約されます。それは、
(1)簿記の基本的な用語(概念)を押さえること
(2)仕訳をマスターする
の2つです。
まずは簿記の概念を覚えよう!
書店で簿記の参考書を開いていただければわかりますが、日商簿記3級のテキストは、大体が「勘定科目」、「仕訳」、「借方・貸方」などに章立てられています。
そして簿記の概念とはまさしく、勘定科目や仕訳のことなんです。
勘定科目には5つ(五勘定)がありますが、その仕組みはどうなっているのか、また仕訳については、仕訳作業の流れのルールを覚えることが、概念を把握することになります。
概念(仕組み)を覚える勉強法としては、テキストの本文中で色分けされている用語についてはとりあえず最低限その意味を押さえ、勘定科目は何のためにあるのか、仕訳をするとお金の流れをどう整理できるかをおおよそつかむようにします。
簿記は、取引→仕訳→転記→試算→決算、この5つの流れで会計計算を行います。
そしてこの流れが掴めたら、簿記の仕組み(概念)を理解したことになります。
仕訳(しわけ)をマスターする
仕訳とは、企業のさまざまな取引をわかりやすく集計できるよう、いわば「簿記の共通言語」に置き換える作業のことです。この仕訳作業のなかで先に述べた「五勘定」(資産・負債・純資産・収益・費用)がそっくり出てきます。
五勘定は「資産」の概念、そして仕訳は「資産を把握するための計算式」と考えておけばまちがいありません。
日商簿記3級検定突破に必要な学習は主にこの2つです。
しっかり学習対策をしておけば、1回で合格できる自信が湧いてこられたのではないでしょうか